鍼灸とは

顔をマッサージする手

鍼灸とは鍼すなわちハリとお灸という、東洋に古くから伝わる伝統的な2つの治療技術を総称していう言葉です。鍼灸院といった名称のもとにこの2つを同時に提供する治療施設が多いため、よく一緒に語られます。 東洋においては古来から経絡という、人体の維持に欠かせない気や血の流れる道があると考えられてきました。そしてこの経絡上の重要なポイントを経穴すなわちツボと呼んでいました。健康が損なわれるのはこの経絡の流れが滞るからで、それを改善するにはツボを刺激する必要がある、これが鍼灸治療の基本的な考え方です。 このように現代医学とはまったく異なる理論に基づく技術ではありますが、現実にさまざまな症状に対する治療実績を上げています。健康保険の適用を一部受けることができ、またはり師・きゅう師はそれぞれ国家資格となっています。

鍼灸は先に述べたとおり人体のツボを刺激するという共通点を持つ治療法ですが、アプローチの仕方はそれぞれ異なります。まず鍼の場合は、金属製の鍼(ハリ)を使ってツボを物理的に刺激します。皮膚を突き通すこともありますが、鍼の先で押すようにして軽く刺激するだけというやり方もあります。 一方、灸の場合は、ヨモギを原料としたもぐさをツボに置いて燃焼させ、熱による刺激を与えます。古くは相当な我慢が必要なほどの高温になりましたが、最近ではマイルドなタイプのお灸もあります。 鍼灸の適応範囲は広く、腰痛や神経痛をはじめとして関節炎・リウマチ・冷え症・貧血・生理痛などに効果があるとされています。また最近では美容鍼灸という名のもとに肌のたるみを解消したりダイエット効果を謳ったりといった、美容目的への応用例も見受けられます。